私が仕事をする上で、とても尊敬する先輩がいました。
入社してすぐの頃、毛筆で書かなければいけない仕事がありました。プリンターや印刷ではなく。
そのたびに、うちの課の課長は、隣の課にいる子に頼んでいました。その子は、私の同期。入社したばかりなのに、自分の仕事以外のことを頼まれ、大変そうでした。
「ごめんね。本当は私が書ければいいんだけど」
「ううん、大丈夫だよ。」
というきまずいやり取り。
女性の先輩に相談したところ、全く意外な答えが返ってきました。
「もし貴方が書道の達人だったら、貴方に仕事がくるでしょ。そうじゃなくてよかったと思わない?
出来ないことがあったほうが、仕事をしていて得な事も多いんだよ。色々出来ると、仕事を頼まれて、増えちゃうからね。」
仕事をする上で、色々なスキルがあったほうがいいと思っていた私は、目からウロコでした。割り切りも必要なのだと。もちろん、出来ない事ばかりではダメだと思ったので、逆に色々覚えるきっかけもくれた、尊敬すべき先輩でした。